2024年5月12日

「朔」「肌」「服」の「月」

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 今回の「(さく)」「肌」「服」は、いずれも「月」を含みますが、同じ意味で使われてはいません。
 古代文字では、「朔」の「20240509_kanji03.png」が空に浮かぶ月を表し、時間の意味で「朔日(さくじつ)」(陰暦の毎月1日)などと使われます。
 「肌」は「20240509_kanji04.png」で、元は「肉・20240509_kanji05.png」の変形です。体の一部の意味の「腹」「胃」「腰」と、空の「20240509_kanji03.png」とは書き分けて使います。「服」の「月」は
舟「20240509_kanji06.png」で、「盤」の元字です。「盤」は儀礼で使う器を指し、(ひざまず)く人((せつ))を手((ゆう))で押さえつける形から「従う、行う、用いる」の意味となり、「服従」「服役」「敬服」と使います。
 現在の「月」はみな同じ形ですが、漢和辞典をよく見ると「20240509_kanji07.png」「(にくづき)
20240509_kanji08.png」としっかり書き分けられています。

(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)

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