振り返ってよく考える...「省」

20190809_kanji_01.png  お(ぼん)(やす)み。前回(ぜんかい)の「()」に(つづ)き、今回(こんかい)は「(せい)」を()り上げます。
 「省」は「(せい)」と「()」の形成文字(せいけいもじ)(おん)(あらわ)部分(ぶぶん)と、意味(いみ)を表す部分を()()わせた文字)です。
 (うえ)金文(きんぶん)()てください。「目(20190809_kanji_03.png)」の(うえ)にある「20190809_kanji_04.png」は、「生」の(はじ)めの(かたち)()われ、(のろ)いをかけた眉飾(まゆかざ)りを(しめ)しています。
 古代(こだい)において、支配地(しはいち)(おさ)めるためには、威厳(いげん)武力(ぶりょく)でにらみを()かせながら見(まわ)りをして、不遜(ふそん)行為(こうい)があれば(ばつ)(あた)えました。のち、不遜な行為か(いな)かを判断(はんだん)する「省察(せいさつ)」の能力(のうりょく)(しめ)すようになり、省吾(せいご)不十分(ふじゅうぶん)なことなどを(さと)ること)、反省(はんせい)内省(ないせい)の意味になり、省察の結果(けっか)によって、()(はん)したものをとり(のぞ)くことから、「はぶく」の意味になりました。
 帰省(きせい)とは、帰郷(ききょう)して(おや)安否(あんぴ)(たず)(たし)かめることです。(みな)さんの帰省が、たくさんの(こころ)(かよ)い合った(しあわせ)せなひとときでありますように。
(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)

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