百の川の水も容れる...「海」

20190712_kanji_01.png  15(にち)は「(うみ)()」。世界地図(せかいちず)(ひろ)げてみると、(あお)い海が(おお)くを()め、地球(ちきゅう)(みず)惑星(わくせい)だということがよくわかります。
 「海」は(ひだり)篆書(てんしょ)()るとわかるように、(へん)に、意味(いみ)()つ「水」と、(つくり)(おん)を持つ「(まい)」をあわせてできた形声文字(せいけいもじ)です。(ひゃく)(かわ)の水も()れる(おお)きな(てん)(いけ)のことで、音は、「マイ」から(のち)に「カイ」に変化(へんか)しました。
 海には(くら)い、底知(そこし)れない意味もあり、紀元前(きげんぜん)戦国時代(せんごくじだい)中国(ちゅうごく)哲学者(てつがくしゃ)荘子(そうじ)の「逍遥遊(しょうようゆう)(へん)をみると、北極不毛(ほっきょくふもう)の地に「冥海(めいかい)」があり、この海を「(かい)」といい、(ひる)にも日の(ひかり)(うしな)った海で、水の(いろ)(くろ)()いています。古代(こだい)中国では中央(ちゅうおう)文化(ぶんか)(はな)()く「中華(ちゅうか)」と(しょう)し、周辺国(しゅうへんこく)は、文明(ぶんめい)の光が(とど)かない野蛮(やばん)(くに)とみなしていました。
(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)

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