2023年9月10日

水盤に自分の姿を映し見る「監・鑑」

20230908_kanji01.png  前回に続き、大きな瞳をあらわす「(しん・じん)」を含む漢字、「監・鑑(かん)」について考えます。
 「監」は「20230908_kanji03.png」と「皿」からなっています。金文を見ると、「20230908_kanji03.png20230908_kanji04.png)」は「()20230908_kanji04.png」と同じで、うつむいて下の方を大きな瞳で見ている姿の文字です。「皿」は水の入った水盤(20230908_kanji05.png)で、すなわち「監」は、水盤に自分の姿を映す字形をあらわしています。自分の姿を映し見て反省することから、「かんがみる」の意味にもなりました。
 私たちは「鑑みる」と書いていますが、「鑑」の元の字は「監」です。水盤が銅や鉄などの金属で造られていることから「監」に「金」が加わり「鑑」ができたようです。
 「音楽()賞」「()視」のように、同じ意味合いで両方の漢字が使われていますね。
(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)

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