2020年2月 2日

門をかんぬきでとじる...「関」

20200131_kanji01.png  受験(じゅけん)シーズン()(さか)り。難関校(なんかんこう)を受験する(かた)もいらっしゃるでしょう。本日(ほんじつ)はその「難関」などに使(つか)われる「関」の()()()げます。
 「関」の(きゅう)(たい)は「關」になります。「關」は「(もん)」と「20200131_kanji03.png」を()()わせた(かん)字です。「門」は、左右(さゆう)両開(りょうびら)きの()のこと。一方(いっぽう)20200131_kanji04.png」は門の戸を()めるための「(かぎ)役割(やくわり)()たす横木(よこぎ)」で、横木で門にかんぬきをかけ、「門を閉じる」となったのです。
 建物(たてもの)出入(でい)(くち)を「(げん)関」と()いますね。また門に鍵がかかる建造物(けんぞうぶつ)から(てん)じて、交通上(こうつうじょう)要所(ようしょ)となる「(せき)所」の意味(いみ)でも使われます。
 難関校に使われる「難関」は、簡単(かんたん)には(とお)()けられないところを意味しています。「関」は、旧字体から()()ちをひも()くと、イメージがしやすくなりますね。
(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)

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