2018年12月30日

大勢の巫女が神に迫って祈る...「歌」

20181221_kanji_1.png  「歌」という文字は、「()」と「(けつ)」で構成(こうせい)されます。
 「可」は、()(えだ)(かたち)(うて)20181221_kanji_3.png)と、神様(かみさま)への(ねが)(ごと)()いたものを()れる(うつわ)20181221_kanji_4.png)を()わせたもの。「可」を(かさ)ねた「哥」は、複数(ふくすう)意味(いみ)で、多数(たすう)巫女(みこ)が、願い事がかなえられるよう神に(せま)って(いの)ることを(あらわ)しています。
 「欠」は、欠伸(けんしん)(あくびをして背筋(せすじ)()ばすこと)で、()っている(ひと)(おお)きく(くち)(ひら)いて(うた)っている側面(そくめん)姿(すがた)()ています。
 願いがかなえられるよう、リズムやアクセントをつけて祈ったことから、「歌」の意味が()まれてきたのです。
 大晦日(おおみそか)定番(ていばん)、といえば「NHK紅白歌合戦(こうはくうたがっせん)」。ともに歌いあい、(あか)るい新年(しんねん)(むか)えましょうね。
(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)

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