2018年7月29日

鳥占いで決めた...「進」

20180727_kanji_1.png  「出発進行(しゅっぱつしんこう)!」 電車(でんしゃ)のホームでよく(みみ)にしますね。そこで、今回(こんかい)は「進」を()()げます。
 「進」は、「(とり)」(とり・20180727_kanji_3.png)と「(ちゃく)」(20180727_kanji_4.png()く、(ある)く、20180727_kanji_5.png)とから()()っています。
 古代中国(こだいちゅうごく)では、(とり)(かみ)(かんがえ)えを(つた)える使者(ししゃ)で、鳥の(かたち)をした(れい)であると考えられていたため、「鳥(うらな)い」による吉凶(きっきょう)判断(はんだん)がされました。鳥占いを(おこな)うのは軍事関係(ぐんじかんけい)(おお)く、神のお()げの結果(けっか)で軍の進退(しんたい)()めていました。鷹狩(たかが)りで神意(しんい)をうかがうこともあったようです。
 「隹」は、「(おおとり)」のような神聖(しんせい)な鳥と区別(くべつ)し、「(きゅう)」の(ふる)()「舊」に(ふく)まれるため、「ふるとり」と()び、()長短(ちょうたん)には関係はないといいます。
 (すい)(ゆい)(かん)(かん)(しゅう)...と、鳥占いに(かか)わる文字(もじ)は多くありますので、夏休(なつやす)みの勉強(べんきょう)意味(いみ)調(しら)べてみてくださいね。
(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)

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