2016年2月 7日

稲妻から生まれた今年の干支「申」

 みなさんは十二支じゅうにしえますか。「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)」。古代こだい中国ちゅうごくでは12ねん一回ひとまわりとし、それぞれ漢字かんじててきましたが、これをおぼえやすくするために動物どうぶつ名前なまえてはめました。
 上の文字は、今年ことし干支えとである「申」の甲骨こうこつ文字もじです。稲光いなびかり左右さゆうならべ、稲妻いなずまかたちを表しています。稲妻は天上てんじょうかみさまがはっするものとかんがえられており、本来ほんらい意味いみは、神さまの威光いこうを表す象徴しょうちょうでした。
 のちに「申」は「もうす」という意味で使つかわれるようになったため、「申」に祭壇さいだんを表す「示」(しめすへん)をつけた「神」という漢字が使われるようになりました。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)