会報 令和7年1月号 第110号
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2016年2月21日
「世」の象形文字枝から伸びる新芽
上の文字は「世」(セイ・セ、よ)という
漢字
(
かんじ
)
の
金
(
きん
)
文
(
ぶん
)
(
青銅器
(
せいどうき
)
などに
刻
(
きざ
)
まれた
古
(
ふる
)
い文字)です。
分
(
わ
)
かれた
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
に
新
(
あたら
)
しい
芽
(
め
)
が
出
(
で
)
ている
様子
(
ようす
)
を
表
(
あらわ
)
しています。このように新しい芽が出ることから「
人
(
ひと
)
の
一生
(
いっしょう
)
」や「
世代
(
せだい
)
」を
意味
(
いみ
)
する
言葉
(
ことば
)
になりました。
似
(
に
)
た漢字に「生」(セイ)がありますが、こちらは
土
(
つち
)
の
中
(
なか
)
から芽が出て、
草
(
くさ
)
が
生
(
は
)
える様子を表しています。
ここで漢字の
足
(
た
)
し
算
(
ざん
)
です。「世」+「木」に「くさかんむり」を足すと「葉」(ヨウ、は)という漢字になります。葉は
薄
(
うす
)
いものなので、「葉」には「薄いもの」や「
紙
(
かみ
)
」といった意味もあります。また、「
中世
(
ちゅうせい
)
」のことを「中葉」とも言うように、「世」と同じ意味で使われることもあります。
(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)
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