2020年10月11日

まっすぐに見ることが「直」

20201009_kanji_01.png  漢字の中には「目」が(ふく)まれる字が多くあります。今日紹介(しょうかい)する「直」もその一つです。
 でも、「直」と「目」はなんだか結びつきにくい字だと思いませんか。「直」をバラバラにしてみると「十」と「目」と「20201009_kanji_03.png」からできています。最後の「20201009_kanji_03.png」は、ずっと後になってから付け加えられたもので、おおいかくすという意味。「十」は数字とは無関係で、古代の針の形を表したもので、「まっすぐ」という意味になります。よって「直」は目で真っすぐ見ることをいい、少しのずれを目測でまっすぐにすることから「なおす」という意味へ発展していきました。
 心の目をまっすぐにして、真実を見たいものですね。
(産経国際書会常務理事、町山一祥)

20201009_kanji_02.png