2020年8月 2日
鼻が長いあの動物と縁が深い?「為」
動物園で人気の象。童謡「ぞうさん」(まど・みちお作詞、團伊玖磨作曲)の「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね...」の歌詞を思い出します。今回はそんな象にもまつわる漢字「為」についてみていきます。「為」の金文の書を見てみましょう。左上(偏)は「手」の形、右(旁)は「象」の形を示しており、この字は「象を飼いならすさま」を表現しているとされております。古代では宮殿を造る際に、象を使って作業する場合もあり、「土木工事などをする」といった意味に転じました。さらにそこから「実施する」を意味する「為」という漢字が成立したとされております。
このように象と人々は昔から結びつきが強かったようですね。こうした背景を知ると、動物園でも一層親しみを込めて象さんを見るようになるかもしれませんね。
(産経国際書会理事 鈴木暁昇)
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