2019年12月 1日

川の水が土でふさがった形...「在」

20191201_kanji01.png  今回(こんかい)は「(ざい)」という文字(もじ)()()げます。金文(きんぶん)では、「(つち)」(20191201_kanji03.png)の意味(いみ)と「(さい)」(20191201_kanji04.png)の(おん)からできています。「20191201_kanji04.png」は「20191201_kanji05.png」とも()き、両側(りょうがわ)のタテを取り(はら)ったもので、(かわ)(みず)が土でふさがった(かたち)です。川が土でふさがり()こる水害(すいがい)を意味しています。のちに「土」を()え、「20191201_kanji06.png」として、意味をいっそう明確(めいかく)にしました。
 「(そん)在する」という意味で使用(しよう)するのは、土砂(どしゃ)のかたまりが(うご)かないところから()てきたのです。「()る」「生存(せいぞん)する」の意味でも使(つか)います。
(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)

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