2019年9月15日

北向きの窓から炊煙が昇る...「尚」

91_text_02.png  猛暑(もうしょ)()って、(すず)しい(かぜ)(かん)じられるようになりました。涼風(りょうふう)(つか)れを(いや)し、趣味(しゅみ)()かう(あら)たな(ちから)()まれてきます。
 そこで、今日(きょう)は「尚」という()()()げます。趣味などが上品(じょうひん)な「高尚(こうしょう)」、(たっと)ぶ「好尚(こうしょう)」などと使(つか)いますね。「尚」は、(ひだり)金文(きんぶん)をみてわかるように、「(はち)」と「(しょう)」からできた会意(かいい)文字(もじ)です。(きた)向きの高窓(たかまど)から炊煙(すいえん)(のぼ)ることを(あらわ)します。
 「向」は、北(がわ)の高い窓で、「八」が炊煙の()()(ぐち)です。(ふゆ)になると、(さむ)さを(ふせ)ぐために窓をふさぎ、(だん)を取ります。空気(くうき)の追い出し口から(けむり)の出る様子(ようす)から、「(うえ)」「()がる」「高い」などの意味(いみ)となったのです。
(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)

91_text_04.png