2019年9月 1日

雲の中にいる竜の尾が現れた形...「雲」

20190901_kanji01.png  (なつ)()れていても、突然(とつぜん)(くも)()()めて、(あめ)()ることがありますね。今日(きょう)はこの「雲」について()ていきましょう。(じつ)は「雲」はもともと「(うん)」という文字(もじ)だったとされています。
 「云」は、雲の(なか)(りゅう)()がうちに()いて(あらわ)れている(かたち)(あらわ)し、雲の中には竜がいると(かんがえ)えられていたようです。(うえ)金文(きんぶん)を見ると、「竜の尾がうちに巻いて現れているイメージ」がよくわかりますね。
 のちに「くも」の意味(いみ)を表わすために、「あめかんむり」を(くわ)えて「雲」という字になりました。(あつ)さがひと段落(だんらく)すれば、(あき)到来(とうらい)(かん)じさせる「うろこ(ぐも)」も見られるでしょう。
(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)

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