2018年10月21日

心が定まって開く...「快」

20181021_kanji_1.png  異常気象(いじょうきしょう)(つづ)今年(こっとし)一刻(いっこく)(はや)く、もとの快適(かいてき)気候(きこう)(もど)ってほしいものです。
 そこで、本日(ほんじつ)()()げるのは「快」。(ひだり)篆文(てんぶん)をみると、「20181021_kanji_3.png」((こころ))と、「20181021_kanji_4.png」((かい))からできていることが分かります。「夬」の初形(しょけい)は「叏」で、「(ゆう)」(手)で()のあるものを()って、ものを()つ形。(するど)()ることによって、「ことを(けっ)すること」「(すみ)やかに(さだ)めること」、また「そのような心的(しんてき)状態(じょうたい)」を()します。「心」と一緒(いっしょ)になって、心が定まって(ひら)くことから、「(よろこ)ばしい、(たの)しい」「気持(きもち)ちがいい」「さわやか」「(はや)い」「鋭い」などの意味(いみ)になりました。
 「快活(かいかつ)」「快晴(かいせい)」「快速(かいそく)」「全快(ぜんかい)」「愉快(ゆかい)」などと使います。
 解説(かいせつ)は「明快(めいかい)」だったかな?
(産経国際書会常務理事、山本晴城)

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