2018年7月 1日

ものを担ぐ人...今は「何」に使われる?

20180629_nakayoku_1.png  〽(なん)でだろう〜何でだろう〜♪って、ちょっと(ふる)いかな?
 「これ何?」と、疑問(ぎもん)質問(しつもん)意味(いみ)する「何」。(ひだり)甲骨文(こうこつぶん)()ると、(ひと)(ほこ)(かつ)いでいる(かたち)をしているね。(おも)いものを担いでいるから「荷」の(もと)()でもあるんだ。金文(きんぶん)だと、(うし)ろを()()いて、「何ですか?」と(たず)ねているような形もある。「人」と「可」の()()わせで、「なに?」「なんぞ」「いずれ」の意味で使(つか)われたんだね。
 「可」は、神様(かみさま)への(いの)(ぶん)祝詞(のりと))を()れる(うつわ)の形の「20180629_nakayoku_3.png」((くち))と、()(えだ)(あらわ)す「20180629_nakayoku_4.png」の組み合わせで、20180629_nakayoku_5.pngを木の枝で()つことによって、(ねが)(ごと)実現(じつげん)するよう神様に(せま)って許可(きょか)(もら)意味(いみ)があり、ここから疑問の意味が()てきたんだね。いつもも「何故(なぜ)なの」?と疑問を()つことが自分(じぶん)成長(せいちょう)させることにつながるよ。
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)

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