2016年7月10日

「毎」日の力を生む、かんざしをつけた母

 かん一日いちにちごとにひとつずつおぼえて、それを毎日まいにちつづけていったら、いつか漢字はかになれるね。うえ文字もじは、「毎」の金文きんぶんで、もとは「每」ときました。したぶんぶさふたつつけたおかあさんの姿すがたです。「每」はあたまにかんざしを付けた()母の姿で、次々つぎつぎどもんでそだてています。そこから、「每」は一つずつえることをあらわすようになり、さらに、「そのたびごと」という意味いみになりました。
 そういえば、ひろうみのようにやさしいお母さんだから、なつく「」の字にも使つかわれているよね。さあ、夏やすみがちかくなってきたから、三日みっかぼうにならないよう、「毎日」ガンバロウ。

(書:産経国際書会副理事長 勝田晃拓)