[112]産経国際書会常務理事・書人クラブ代表 岩村恵雲(いわむら・けいうん)さん(68)

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201820426_2_2.jpg  明治政府の初代北海道庁長官を務めた土佐藩士、岩村通俊の曾孫で、工学博士号を持つエリートエンジニア。誰からも信頼される誠実で緻密な人柄が、古代文字に特化した作品にも表れている。
 「高校を卒業するころ、自宅(当時は埼玉県上福岡)近くの北島瑞峰先生(産経国際書会常任顧問)の門をたたいたのがきっかけ。受験勉強の息抜き、だったのですが...」と苦笑いする。

 結局、東工大・同大学院(修士)、東大大学院(博士)、NTTの研究所時代を通じて、40年以上にわたって甲骨文字学の指導を受け、産経展には第1回から連続出品。師の死去に伴って代表を引き継いだ。
 「先生も理系出身で、うまがあったのだと思います。作品の指導は、『自分なりに』とおおらかでしたが、淡墨の摺り方、薄め方などはみっちり教わりました」
 現在も仕事の関係で中国、台湾をたびたび訪問し、その都度、墨や紙を購入して研究。最近は本場の文字学研究者と交流したいと、中国語の勉強も始めた。
 5月11~13日に、埼玉県志木市のフォーシーズンズ志木ふれあいプラザ(東武東上線志木駅東口)で「書人クラブ―21世紀18年展―」を開く。
 「墨、すずり、紙、すべてに拘って、気に入った文字を書きたいといつも思っています」。
(福本雅保)