音をしっかり聞き取る...「聞」

kanji_20170720_1.png  前回(ぜんかい)(つづ)き「(もん)」のつく文字(もじ)です。(みな)さんは授業中(じゅぎょうちゅう)先生(せんせい)のお(はなし)をしっかり「聞」いていますか?
 (ひだり)甲骨文(こうこつぶん)(紀元前(きげんぜん)1000(ねん)以上前(いじょうまえ))をみると、(ひと)がひざまずき、(みみ)()をあてて、はっきり()こうとする姿(すがた)をかたどっているのがわかります。(ちい)さい神様(かみさま)(こえ)((おと)ない)をしっかり聞き取ろうとするため、耳の(おお)きさが強調(きょうちょう)されているのがわかります。
 ここには「門」の文字は使(つか)われていません。「門」のついた「聞」という字が使われるようになったのは、戦国時代(せんごくじだい)(紀元前450年代(ねんだい)から紀元前250年代)ころからと()われています。戦後の()ですから「門の(そと)から聞こえてくる音をしっかり耳でとらえる」という意味(いみ)で使われるようになったようです。
 「聞」は「きこえてくる音をきく」ことで、「名曲(めいきょく)()く」の「聴」とは使い()けますが、この問題(もんだい)(また)機会(きかい)に。「聞」は「耳」が部首(ぶしゅ)、「間」は「門」が部首ですから、()()ちの(ちが)いがわかりますね。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕) kanji_20170720_2.png