「端」は姿勢を正して座る巫女

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 ゴールデンウイークが近づいてきましたね。5月5日は国民の祝日「こどもの日」ですが、「端午(たんご)の節句」と呼ばれる年中行事が行われる日でもあります。各家庭では五月人形やこいのぼりを飾るなどして子供の健やかな成長を願います。今回は中学校で習う「(たん)」について取り上げます。

 「端」は「立」と「(たん・せん)」から成る形声文字。「立」は立つ人の姿、「耑」は髪をなびかせた巫女の姿です。両者を合わせた「端」は定められた位置に座る巫女の形を示し、そこから「端座」「端正」などの「正しく座る・正しい・正す」の意味を持つ漢字になりました。

(産経国際書会副理事長 山本晴城)

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