2015年9月29日

[81]評議員 啓心会主宰 岩間桃香さん(64) 

第32回産経国際書展出品作品「古今和歌集 六歌仙から四首」(縦135×横70㌢)
音の聞こえるような作品を
岩間桃香さん
書を習いだしたのは30代後半、近所の公民館の書道講座に通いだしたのがきっかけだった。 すぐに仮名書道の魅力に取り付かれた。平安時代の西行や藤原佐理が特に好きで、古典の臨書を繰り返すとともに、展覧会や著書で現代書家の筆使いや「線」を自分なりに研究した。 仮名書は一般的に「優美」といわれ、女性書家が多い部門である。しかし、それとは対極的な男性書家に多い「直線」を多用する書風に魅了され、範としてきたという。 自己流に近い作品ではあったが、第27回産経国際書展では無鑑査奨励賞を受賞し、審査会員に昇格した。

また、カルチャースクールに通ったりしながら、古典文学の勉強も続けている。原典の情景を理解してくると作品も変わってくることに気づき、密かな喜びとなった。書道においても、他の芸術と同じで技術の習得の後に必要なものは、表現力といわれる。「これからも修練を続け、音の聞こえてくるような作品を目指したい」と力強く語った。
(松本篤幸)