産経国際書展

2012年5月27日

第29回産経国際書展 27日、総数約7000点 鑑別・審査始まる

 第29回産経国際書展の審査会が27日、東京・浅草の東京都立産業貿易センターで始まり、国内外から寄せられた新作書約7000点が審査された。産経国際書展は、産経新聞社と産経国際書会の共催、外務省、文化庁など後援。

  審査は、漢字、かな、現代書、臨書、篆刻・刻字の5部門。出品は、複数出品も可能だが、各部門とも未発表作品に限られている。この日は、漢字、かな、現代書の3部門の審査が行われた。まず第一段階の審査が鑑別。各審査会場では、台に乗ったスタッフが掲げる作品を見て、審査員はいっせいに○か×かの札を上げ、その○の合計で入選か落選かを決める。

第二段階の審査では、審査員は0、1、2の点数の書かれた札を上げ、合計点数の高さを競う。スタッフの「ハイッ」という掛け声で、いっせいに上がる札。同じ作品でも審査員により、点数が異なる。
 
 
 審査事務委員長の風岡五城氏は、「審査では数字で示すような具体的な基準はなく、基準は個人、個人の中にある。公正公平な審査が必要で、本当によい作品を選んでいきたい」と話した。今年は、米国や中国など海外から約100点の作品が出品された。米国ロサンゼルスから現代書の審査員として参加した生田博子・産経国際書会副会長は、「みなさん(日本人)のものの捉え方が変わってきているように感じますね」と話していた。

IMG_5346.JPG