2022年1月 9日

「碑」は石に文を刻したもの

「碑」は石に文を刻したもの  「()」は石文(いしぶみ)のことをいいます。故人(こじん)業蹟(ぎょうせき)功徳(くどく)を石に(こく)したもので、お寺、神社、公園などで見ることができます。
 「碑」は意味である「石」と音である「()」からできた文字です。「卑」は最古の字書(じしょ)説文解字(せつもんかいじ)に「豎石(じゅせき)」とあり「(じゅ)」は小さい・短いとあります。「碑」の始まりは庭に小さな石を立てた日時計でした。祖先をまつる御霊屋(おたまや)に犠牲をつなぐため、後に棺を下すための轆轤(ろくろ)として使用、これに死者のことを刻し、現在の「碑」となっています。
(産経国際書会副理事長 髙橋照弘)

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