会報 令和7年5月号 第112号
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zakzak
2021年10月24日
元はしかえしすることをあらわす「報」
悪い事をすれば
罰
(
ばち
)
があたり、良い事をすれば
果報
(
かほう
)
が来るよね。どちらも「
報
(
むく
)
い」と言うよ。そこで今日は「報」だよ。右側の「
」は
跪
(
ひざまず
)
く人(卩)を手「又」で押さえ付ける形だよ。前回の「服」と同じだね。金文見るとそれがよくわかるね。左側の「幸」は罪人にかける手かせ(手錠・・・罰として手を縛る道具)の形だよ。だから「報」は手かせをつけた人を押さえ付け、犯した罪に罰を与えることを表してるんだ。簡単に言うと、
報復
(
ほうふく
)
(しかえしをする)の意味。だから「報」は良いことに対する(おかえし・恩返し)の意味にも使われ、(
報恩
(
ほうおん
)
・
報酬
(
ほうしゅう
)
)が働きに対して払われるお金やモノを指すよ。更に今では、命令に応えることから報告、通報、警報などの(しらせる)意味にも使うんだ。今は、スマホが主流になり、急用でも電報はしなくなったね。個人情報も漏らすと通報されちゃうぞ!
(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)
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