2021年10月10日

亡くなった人を表す文字「祖」

20211008_kanji01.png  ご先祖(せんぞ)の霊を供養(くよう)する秋のお彼岸(ひがん)が明けました。家族がそろって全員の安全を願いお墓参りをします。お墓参りをしたあとはなぜか清々(すがすが)しい心になるものです。
 「祖」は神である「示」と音を表わす「且」を組み合わせています。音を表わす「且」は始めを意味することから、家系の初代を示しています。これを拡大して、亡くなった人全員を「祖(先祖)」というようになりました。
 自分の生まれた国を「祖国(そこく)」、親の親を「祖父母(そふぼ)」、旅での安全を守る「道祖神(どうぞじん)」などと使われています。
(産経国際書会副理事長 髙橋照弘)

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