肉がたっぷり多いこと。たくさん食べよう！「多」

　学校（がっこう）の給食（きゅうしょく）、おいしく食（た）べていますか？　給食室（しつ）をのぞいたら大（おお）きいなべがいくつも並（なら）んで、パンは山（やま）のように積（つ）まれ、台（だい）の上（うえ）は料理（りょうり）するお肉（にく）でいっぱい。「たくさん」は「多（おお）い」とも言うね。今日（きょう）はこの「多」の字（じ）に注目（ちゅうもく）。
　「多（た）」は「夕（せき）（にく）」と「夕（せき）（にく）」とを合（あ）わせた字。「夕」は夕月（ゆうづき）ではなくて、切（き）った肉の形（かたち）だよ。神様（かみさま）にお供（そな）えする肉がたっぷり重（かさ）なり合った様（よう）子（す）を表（あらわ）していて、たくさんあるという意味（いみ）の、多いということを言うよ。
　味（み）覚（かく）の秋（あき）で、おいしい食べ物（もの）がお店（みせ）に「多（た）数（すう）」並んでいるね。たくさん食べて、元（げん）気（き）よく「多く」のことにチャレンジしよう。

（書：産経国際書会副理事長　勝田晃拓）