2015年5月 3日

「遊」の語源は道をぶらぶら


 今回こんかいはみなさんの大好だいすきな漢字、「遊」のちについてまなびましょう。
 へんの「」(しんにょう)は、もともとみちあらわす「彳(てき)」のしたあしを表す「止(し)」をわせた会意文字かいいもじ「辵」でした。意味は道をくこと。その簡略化かんりゃくかされたかたちが「」です。

 上の文字は「遊」の篆書てんしょです。つくりは「斿」(ゆう)のふるい形で、はたがゆらゆら(ぶらぶら)とうご様子ようすを表しています。
漢字のざんをすると、「」(行く)+「斿」(ぶらぶら)=「遊」。「あそぶ」「自由じゆうに動きまわる」などの意味になります。みなさん、「遊」を使つかった熟語じゅくご調しらべてみてください。たのしいですよ。

(書:産経国際書会常務理事 永田龍石)