第39回 産経国際書展

第39回産経国際書展 ごあいさつ

第39回産経国際書展の開幕を迎えます。昭和59年に第1回展を開催して以来、毎年途切れることなく開催してまいりました。これも会員はじめご関係の皆様のおかげと感謝申し上げます。

昨年新設されたペルー大使館友好賞に続き、今年はモンゴル国大使館賞が加わりました。モンゴル書道はユネスコ無形文化遺産に2015年に登録されており、漢字文化圏以外の書道として注目を集めています。そして、今年も昨年に引き続き、韓国書壇の代表作家、招待作家36人の作品を特集展示します。漢字、ハングル書芸、現代カリグラフィー、篆刻、刻書、文人画といったバラエティに富んだ韓国書道の世界を紹介いたします。これをきっかけとして様々な国や地域との書道交流、文化事業が活性化することを目指して参ります。

また、コロナ禍3年目ですが、今年は昨年より多い5521点の出品がありました。まだまだコロナ以前の様にはいきませんが、多くの皆様が、書と向き合い作品の創作に一生懸命に取り組んでおられる姿に感銘を受けます。

設立時の3C、「clean(清素・透明)、clear(明朗)、creative(創造)」に、「character(品格)」を加えた基本理念は、産経国際書会の特色であり、古いしきたりに縛られることなく、誰でも自由に伸び伸びと書を楽しみながら、日本の伝統文化を受け繋いで行く点にあります。未来に繋がる産経国際書会のこれからに期待してください。

最後になりましたが、本展の開催にあたりご協力賜りました皆様に深く感謝申し上げます。また、出品者各位のご健勝と益々のご健筆をお祈り申し上げます。

令和4年8月

産經国際書会・産經国際書会

産経国際書会理事長
風岡 五城

第39回産経国際書展の開幕を迎えることができました。関係各位の皆様方のご支援・ご協力のたまものと心から厚くお礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染がいまだ続く中でご出品いただきました皆様方に対して厚くお礼申し上げます。またご入選・ご入賞された皆様のお喜びは如何ばかりかと、心からお祝いを申し上げます。

贈賞式・祝賀会につきましては、コロナの感染防止の観点から明治記念館において贈賞式のみとり行います。公務ご多端の折りにも関わりませず高円宮妃殿下におかれましてはご来臨の栄誉を賜り、贈賞式を挙行できますこと産経国際書会会員一同、衷心より敬意と感謝を申し上げる次第です。

本展の会場は昨年と同じ東京都美術館ですが、フロア面積が昨年比約1.25倍となりました。それによりこれまで会期中に一部の作品をかけ替えせざるを得ない状態であったことが改善され、全作品を一堂に展示することが可能になり、これまでご不便をお掛けしていたことが解消できました。小さな一歩ですが大きな前進です。

恒例となりました色紙展は、高円宮妃殿下より「薬」「氣」の御題をいただきました。その言葉に現在の心境と願いを込めて80歳以上の会員が筆を揮いましたので併せてお楽しみください。

東京展の後は8月末に関西展(京都市京セラ美術館)、9月には東北展(宮城県美術館)、瀬戸内展(広島県立美術館)そして11月には中部展(愛知県美術館)と続きます。各地方展においても多くの方々にご鑑賞いただけることを願っています。

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