第37w回 産経国際書展

第37回産経国際書展 ごあいさつ

今年3月から新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、4月には緊急事態宣言が出され、約1か月間の不要不急の外出自粛をはじめ、さまざまな感染防止の措置がとられました。いまなお、感染拡大は収束するに至っておりません。

そのような状況の中、産経国際書会、産経新聞社は展覧会を開催することによって社会を励ましたいという思いで展覧会開催を決断、無事、東京本展を開催することができました。開催にあたりまして、ご理解、ご協力をいただきました出品者の皆様、ご関係の皆様に心より御礼申し上げます。

展覧会実現に向けては、多くの変更を余儀なくされました。5月下旬に予定していた審査会は、6月下旬に審査会場を変更して実施しました。しかし、感染は収まらず、県をまたぐ移動が困難なことから、出席できない当番審査員に代わり、書会執行部役員が2日間にわたり審査を務めました。また、高円宮賞、内閣総理大臣賞、中国大使館文化部賞、韓国文化院長賞の4賞を選考する特別選考会(外部審査員を含む)は開催せず、同賞は受賞者なしといたしました。

そういう状況ではありましたが、出品点数も5119点と多くの皆様にご出品いただきました。あらためまして御礼を申し上げます。

皆様には安心してご鑑賞いただきたいと考え、会場では感染防止対策を徹底いたしました。そのため東京本展ではテープカット、揮毫会、ギャラリートークなど全てのイベントを中止としました。さらに受賞者の晴れの舞台でもある贈賞式につきましても、受賞者、参加者の健康管理、感染リスクを完全に避けることが困難であることから、こちらも中止といたしました。皆様にはご理解いただければ幸いです。一日でも早く新型コロナウイルス感染症流行が収束することを祈念してやみません。

こんな時だからこそ、日本が誇る「書芸術」の力で社会を元気づけて参りたいと考えています。皆様にはご理解いただき、一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和2年9月

産經国際書会・産經国際書会

産経国際書会理事長
風岡 五城

第37回産経国際書展の開幕を迎えることができました。作品募集の締め切りが迫る4月末は、新型コロナウイルス感染拡大によって、開催が危ぶまれる状況であったことを思うと感慨もひとしおのものがあります。出品点数は例年の約80パーセントとはいえ、前向きに捉えればなおそれだけ多くの方たちが本展開催への期待を込めてご出品いただいたわけです。厚く感謝申し上げる次第です。また、困難な状況の中でご出品いただき、ご入賞・ご入選を果たされました皆様には心からお祝い申し上げます。

当初5月に予定されていた本展の審査会は、コロナによる緊急事態宣言発令にともなって会場が使用できなくなり中止せざるを得ませんでした。急遽、会場をサンケイプラザ4階ホールに移し、規模も縮小して行うことになり、理事長、理事長代行、副理事長の計13名ですべての審査を行いました。

なお、特別賞選考委員会が開けなかったため、高円宮賞、内閣総理大臣賞、中国大使館文化部賞、韓国文化院長賞の4賞は今回見送りとなりました。

併催の企画展示は「特別色紙展」と「書で結ぶ世界と日本」の2件。「特別色紙展」は高円宮妃殿下よりご下賜いただきましたお題「躍・慶」の二文字を80歳以上の会員がそれぞれの思いを込めて揮毫しました。「書で結ぶ世界と日本」では各国の駐日大使に「平和」「希望」にあたる自国の言葉を毛筆で書いていただきました。この企画は3年目に当たり、今年はアルメニア共和国、タンザニア連合共和国、ブルキナファソ、ラトビア共和国、ルーマニアの五か国にご協力をいただきました。

会期中に予定されていましたギャラリートーク、揮毫会、ワークショップ等の関連行事はコロナウイルス感染防止の観点からすべて中止となりました。三密にならないようご配慮いただきながらごゆっくり鑑賞いただければ幸いです。

東京展の後は9月に東北展(せんだいメディアテーク)、9月に瀬戸内展(広島県立美術館)、11月に中部展(愛知県美術館ギャラリー)、関西展(大阪市立美術館)と続きます。各地方展においても多くの方々にご鑑賞いただけることを願っています。

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