第32回 産経国際書展

ごあいさつ

産経国際書会は昭和59年に書芸術の国際交流を通じて世界各国との友好親善を深めあい、世界平和に寄与するとともに書技、創作活動の一層の向上、発展に期することを目的に設立されました。

今展の特徴は、若手作家が気軽に本展へも挑戦できるように、U23部門を独立、出品年齢を18歳から 16歳へ引下げるとともに、出品料も従来の半額5,000円としたことです。まだまだ未熟な作品が並ぶかと思いますが、書会全体で見守り育てていきたいと思います。本展の開催に引き続き、ここ東京都美術館で 「ジュニア書道コンクール」も初めて開催いたします。本展でのU23部門とジュニア書道コンクールをうまく連動して、青少年の書道への興味を掻き立て、少しでも書道人口の増加につなげることができればと考えております。

昨年からはじめた席上揮毫、ギャラリートーク、講演会も引き続き行い、恒例事業としていきます。また、地方巡回展の強化として、中部展は今年からはじめて愛知県美術館で開催するとともに、愛知県知事賞を創設いたしました。

今年は5年間理事長を務めた伊藤欣石氏から風岡五城氏が理事長職を引き継ぐこととなりました。本会の基本理念である清潔(Clean)、明朗(Clear)、創造(Creative)、品格(Character)の4Cを遵守しながら、「国際」の2文字にもこだわり活動を行いたいという抱負が語られました。産経国際書会はこれからも新しい試みに挑戦し、前進を続けて参ります。

継承と改革、発展 ― これからの産経国際書会にご期待ください。

本展の開催にあたり、ご後援、ご協力、ご尽力賜りました皆様に深く感謝申し上げます。

また、ご出品いただいた皆様のご健康と益々のご健筆をお祈りいたします。

平成27年7月

産經国際書会・産經国際書会

第32回産経国際書展   ごあいさつ

産経国際書会理事長
風岡 五城

第32回産経国際書展の幕開けです。今年もこうして盛大に開催できますのも実行委員はじめ関係各位の絶大なるご支援、ご協力のたまものと厚く御礼申し上げます。

高円宮妃殿下には、本年も公務ご多端の折りにもかかわりませず、ご来臨の栄誉を賜り贈賞式、祝賀会を挙行できますこと、産経国際書会会員一同、衷心より敬意と感謝を申し上げる次第です。

本会は創立以来、1.CLEAN(清潔) 2.CLEAR(明朗) 3.CREATIVE(創造) 4.CHARACTER(品格)の4Cを会の理念として掲げてきました。この理念の下にこれまで努力を重ねてきたことはご理解をいただいているところですが、その理想の実現にはなお多くの課題が残されているのも事実です。

公募展の中核である審査については、現在できうる限りの公正さを目指した取り組みをしていますが、なお改善すべき点があるでしょう。また、創造性については、創立当初の大先輩諸先生方の精神を受け継ぎ、さらにそれを乗り越えて新たなる創造の世界を切り拓いていく覚悟と実践が今こそ求められています。さらに「国際」の二字を冠する以上、今後も書を通しての国際交流、世界平和への文化的貢献にも邁進していかねばなりません。

こうした産経の真摯な姿勢にご賛同をいただいて、今年も数多くの意欲的な作品が寄せられました。厳しい審査の難関を突破されて、ご入選、ご入賞された皆さまに心からお祝いを申し上げ、敬意を表します。

東京展の後は9月に東北展(せんだいメディアテークギャラリー)、10月に瀬戸内展(広島県立美術館)、11月に中部展(愛知県美術館)、関西展(大阪市立美術館)と続きます。各地方展においても多くの方々にご鑑賞いただけることを願っています。

つねに進化する産経国際書会でありたい。そのためには会員の皆様、そして関係各位の絶大なるご協力ご支援を切にお願い申し上げます。

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