2017年11月10日

[107回] 産経国際書会専管理事・東海書道芸術院副理事長・書道研究梓(あずさ)会理事長 伊藤春魁(いとう・しゅんかい)さん(56)

第34回産経国際書展出品作品「西行 みちのべに」(縦180×横60センチ)
伊藤春魁さん  「師匠を始め、いろんな人に支えられて今の自分がある。日々精進と思っています」
 平成22年の27回展で、2度目の出品で会長賞を獲得。新進のかな作家として書会に新風を吹き込んだ。現在は、若手実力派として、門弟の指導、作品づくりに多忙な日を過ごす。

 書との出会いは小学1年。当時の自宅(名古屋市)近くにあった、東海書道芸術院に所属するかな作家、勝川香雲の教室「梓会に通い始めたのがきっかけだ。 
 書道ブームの盛りで、毎回100人はいる生徒の中で、なぜか師の目にとまった。言われるまま夢中で修行するうちに、22歳で実質的な後継者に。師の死去を受け、44歳で梓会理事長の座についた。
 「厳しい先生で、書のことより、礼儀作法にうるさかった。高校のとき、『書道は禅だから』と言われたことが、特に印象に残っています」
 かなの魅力を追って、師筋の大家、伊藤鳳雲の薫陶を受け、師の尽力で南京師範大学に留学し、楷書、隷書にも取り組んだ。
 「書は、毎日の生活がそのまま字になって表れる。古筆の美しさに現代的なアレンジを加えた力強い書を作りたい」 
(福本雅保)