第30回記念 産経国際書展

ごあいさつ

 産経国際書展は今年、30回展を迎えました。産経国際書会は昭和59年9月、書芸術の国際交流を通じて世界各国との友好親善を深め合い、世界平和に寄与するとともに書技、創作活動の一層の向上、発展に期することを目的に設立されました。第1回展が東京で開催されて以降、先達のたゆまぬ努力が実り、日本を代表する公募展としての立場を確立できたものと自負しております。

 設立時に、クリーン(清潔)、クリア(明朗)、クリエイティブ(創造)の、いわゆる3Cを基本理念に置いてスタートした産経国際書会は、平成元年には、キャラクター(品格)を加え、4Cとして再スタートを切りました。おかげさまで作品の質も年を追うごとに向上し、国際書展の名の通り、米国、中国、韓国など海外からの出品も多数となり、今年も米国、ブラジル、ロシアなどからも出品があり、国際書展としての本来の目的が果たされてきています。

 今年は、30回記念展の特別企画として、「書家たちの『宝もの』展」が7月29日から東京・上野公園の上野の森美術館で開催され、産経国際書会の書家たちが所蔵する古典、書画、書簡、文房四宝、石印材、硯、墨などが多数会場を飾ります。

 30回の記念すべき本展を開催するにあたり、本展への出展が出品者の誇りになり、充実した書道展となるよう努力してまいりました。会場に展示してあります新作は、創作者である書家の心と汗の結晶です。多くの方々にご高覧いただければ幸いです。

平成25年7月

産經国際書会・産經国際書会

第30回記念産経国際書展   ごあいさつ

産經国際書会理事長
伊藤 欣石

 いよいよ、第30回記念産経国際書展の幕開けです。例年の通り、ご公務ご多端にもかかわりませず、高円宮妃殿下ご来臨の栄を賜り、贈賞式、祝賀会を挙行できますことは、出品者一同、衷心より敬意と感謝を申し上げる次第でございます。

 出品者のみなさまにおかれましては、第30回記念産経国際書展の厳しい審査の難関を突破され、入選、入賞、そして上位賞の栄誉に輝かれた方々には心よりお祝いを申し上げます。

 さて、第30回記念産経国際書展は、東京・上野公園の東京都美術館で7月にスタートします。地方展として、9月には、関西展、東北展を、10月には瀬戸内展、11月は中部展を開催いたします。そして平成26年1月には産経国際書展新春展、3月には2014ジュニア書道コンクール、産経国際書会代表展熊本展をそれぞれ開催してまいります。

 30周年の記念事業として、本展と一部同時開催となりますユニークな「書家たちの『宝もの』展」はじめ、80歳以上の会員による色紙展を行うほか、「30年の歩み」などもまとめました。特別講演として、群馬大学の高橋久仁子教授による、書家が書道から離れて脳を休ませるための健康学を予定しています。しかし、中国・北京で開催を予定していました産経国際書展「北京展」は、日本と中国の国際情勢の悪化から開催の見込みが立っておりません。

 祝賀会では、第1回産経国際書展が開催された昭和59年以降、第30回記念展まで多数の作品を出品してきた書団体や個人を特別表彰いたします。これもひとえに産経国際書展実行委員会、産経国際書会の各運営委員長、各部長をはじめとする委員みなさまの惜しまざる努力があってこそ成し遂げられたと思います。

 産経国際書会は創立以降、高い「4C理念」の基に歩んで参りました。

4C理念 1.「CLEAN」 清潔
  2.「CLEAR」 明朗
  3.「CREATIVE」 創造
  4.「CHARACTER」 品格

 今後とも、この「4C理念」を継承しつつ、書会本来の目標である、「書芸術を通して国際交流を進める」ことも合わせ最後になりましたが、関係各位、そして産経国際書会会員のみなさまの今後とも変わらぬご協力とご支援を切にお願い申し上げます。

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