2018年4月15日

 崖に手をかけてよじ登る形...「反」

20180417_1.png  「(はんそく)をしたチームは、(ばつ)ゲームで(からだ)()ったまま10分間(ふんかん)!」「これに(はんたい)(ひと)はいますか?」...。
 今日(きょう)はそんな「」の()()()げます。金文(きんぶん)では、「(かん)」(がけ)と、「(ゆう)」(20180417_3.png)とを()わせた(かたち)だよ。「又」は右手(みぎて)の形で、(きゅう)(がけ)に手をかけてよじ(のぼ)ろうとする様子(ようす)(あらわ)しているね。そこから、体が「そる」の意味(いみ)使(つか)われ、ったものは()(かえ)って(もと)(もど)るから、「もどる」「はねかえす」の意味にも(もち)いるよ。
 (むかし)は、自然(しぜん)(けわ)しい(ところ)は人が(あし)()()れてはいけない神聖(しんせい)場所(ばしょ)(かんが)えられていて、急な崖もそのひとつ。崖をよじ登るのは、聖なる場所に対して、(さか)らうわけだから、「そむく」「さからう」の意味になるんだね。
 この(せつ)(はんろん)はありますか?
(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)

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