2015年5月17日

「仁」に込められた深い思い


カメの甲羅こうら動物どうぶつほねきざまれた甲骨文字こうこつもじは、現在確認げんざいかくにんできる最古さいこの漢字です。上の文字は「仁」(じん)という漢字の甲骨文字。左の「」(にんべん)は「ひと」を表しています。「」と「二」(ふたつ)をわせた「仁」は、人と人が仲良なかよくすることから、相手あいておもいやる気持きもちを表現ひょうげんした漢字なのです。
 「仁」は日本語にほんごでは「ひと」ともみます。二つのものをひとつとしてみるという意味いみが込められ、皇族方こうぞくがたのお名前におおく用いられています。天皇てんのう国民こくみん別々べつべつではなく、一心同体いっしんどうたいであるという思いが込められているようです。

(書:産経国際書会常務理事 永田龍石)